レール削正車 発電機故障調査
発電機の不具合の連絡を受け、レール削正車の事故調査を行いました。
レール削正車は、定期的にレールを削ることで、レールの寿命を延ばし、そして新幹線の安全運航を実現しています。
担当技術者の方は時速285km/hで走行する新幹線に乗車していても削った区間が分かるとのこと。
こうした方々の下支えによって世界一の安全性を保てているのだと思います。
新幹線基地に到着後搭載されたドイツ製の発電機を調査しました。
不具合の症状から電気を安定的に送る為にAVR(自動電圧調整器)の故障が考えられましたが、各コイルの絶縁抵抗、コイル抵抗の値は良好、試運転の各コイルの出力も規定値であり問題はありませんでした。
発電機に異常が見られないことをご説明した後、発電機の制御システムの方も気になった為、仮に再度不具合が生じた際の応急策として図面を確認、緊急回路があることを確認しました。
今回は明確な事故原因を究明するに至らなかったのですが、我社では緊急の不具合に迅速に対応できるように体制を整えています。